生理前は性欲がアップする?ダウンする?原因やセックスする際の注意点を紹介

性欲 生理前_アイキャッチ

性欲は、年齢やストレスの度合いなど、さまざまな要因で変化します。

女性の性欲には、生理周期も大きくかかわっています。

生理前になると性欲が高まる人もいれば、逆に性的な関心が持てなくなる人もいるでしょう。

この記事では、性欲の特徴や生理周期による性欲の変化、生理前にセックスをする際の注意点などを紹介します。

生理と性欲の関係を知ることで、自分の性欲と上手に付き合うための参考にしてみてください。

目次

性欲とは

パソコンで作業する手元のイメージ

性欲とは、食欲、睡眠欲に並ぶ人間の3大欲求の1つで、「セックスしたい」などの肉体的な欲望のことです。

性的な関心が頻繁に起こることを「性欲が強い」、反対に性的な関心がほとんど起こらないことを「性欲が弱い」などといいます。

性欲は個人差が大きく、強い・弱いの基準を決めることは、簡単ではありません。

性欲のわく仕組みについては、今もさまざまな研究が行われており、ホルモンが大きくかかわっているとされています。

また男性と女性でも、性欲の強くなる年代やタイミングなどに、さまざまな違いが見られます。

男女の性欲の違い

性欲をつかさどるのは、脳の第一性欲中枢と第二性欲中枢です。

男性は、第一性欲中枢の大きさが女性の2倍ほどあり、一般的に男性のほうが女性より性欲が強いといわれています。

また、男性はアダルトビデオなどの視覚的刺激により性欲がわくことが多く、女性はキスやハグなど触覚の刺激により性欲がわくことが多いとされています。

ただし、相手の匂いやセクシャルな言葉などで性欲を感じる人もいて、性欲がわくきっかけも個人差が大きいようです。

肉体的な快感で性欲が高まる男性に比べ、女性の性欲は精神面の影響が強いため、女性のほうが男性より性欲の高まりに時間がかかるといわれています。

性欲に関係するホルモン

積み重ねられた本

性欲がわく仕組みには、ホルモンが強く影響しているといわれています。

今も研究中ですが、女性の場合、女性ホルモンのエストロゲンと男性ホルモンのテストステロンの働きにより、性欲がわくとされています。

エストロゲンには愛液を増やしたり、肌や髪にツヤを出したりする作用があり、スムーズなセックスや女性らしい体に欠かせないホルモンです。

また、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンも性欲との関係が深く、オーガズムに達するとオキシトシンの分泌量が増え、快感や幸福感をもたらします。

男性の性欲にはテストステロンが強く影響していて、テストステロンが増えると性欲が強まり、減ると性欲も弱まります。

一般的には、生理前は性欲がおさまりやすい

水彩のハート オレンジ

一般的に、生理前は比較的、性欲が減退しやすいとされています。

生理前の性欲の減退には、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの増減が関係しています。

女性ホルモンの変動

ここでは生理周期を4つの時期に分けて、性欲がどのように変化していくのかを見ていきましょう。

生理前後の性欲の強弱など、気になることがある人はぜひ参考にしてみてください。

黄体期(生理前)

性欲には、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの増減が関係しており、エストロゲンが増えると性欲が強まり、減ると弱まるとされています。

エストロゲンには、膣のうるおいを保ったり、気持ちをリラックスさせたりする作用があり、セックスの準備のためのホルモンといえるでしょう。

一方、プロゲステロンは妊娠準備のためのホルモンで、性欲を抑える作用があります。

黄体期(生理前)は、エストロゲンの分泌量が減り、プロゲステロンの分泌量が増えるので、性欲が弱まり、心身ともに不調になりやすいときです。

体が妊娠に備えて水分や栄養分を蓄えようとするため、太ったりむくんだりしやすいときでもあり、身体的にも精神的にもセックスへの意欲が弱まる期間といえます。

また、PMSによるイライラなどにより、性欲どころではないという人もいるでしょう。

月経(生理中)

エストロゲンとプロゲステロンの分泌が下がりきると、月経期(生理中)に入り、性欲がさらに減退します。

物理的にも経血や生理痛のため、セックスやマスターベーションが難しく、性的意欲がわきにくい期間です。

また、月経期(生理中)のセックスは、性感染症や子宮内膜症のリスクが高まるとされています。

人によっては健康への影響を気にして、心理的にも性欲にストップがかかる時期といえるかもしれません。

卵胞期(生理後)

卵胞期(生理後)に入ると、プロゲステロンの分泌量は少ないままですが、エストロゲンの分泌量は徐々に増加するため、性欲が高まってきます。

生理に伴う不調から解放されたことにより、心理的にも性への意欲が高まるときです。

「生理中はセックスできないから、その分終わったらしたくなる」という人もいるでしょう。

パートナーがいる場合、生理が終わるとともにセックスを求められることが嬉しく、性的モチベーションが上がるという人も少なくありません。

排卵期

エストロゲンの分泌量が最大になり、プロゲステロンの分泌量が少ない排卵期は、女性の性欲が最も強くなる期間です。

膣がうるおいやすくなったり、体が敏感になったりするだけでなく、心もリラックスして余裕ができ、心身ともにセックスを受け入れやすくなります。

最も妊娠しやすいときでもあり、子孫を残すため、本能的に性欲がピークになるのかもしれません。

排卵期の終わり頃からプロゲステロンの分泌量が徐々に増え、基礎体温が上がったり子宮内膜が厚くなったりと、体が妊娠準備のための変化を始め、性欲も減退していきます。

生理前に性欲が強くなる女性もいる!

モヤモヤ考える女性

生理前は性欲がおさまりやすいと紹介しましたが、反対に生理前に性欲が強まる人もいます。

性欲は個人差が大きく、生理前に性欲が強くなっても決しておかしなことではありません。

生理前に性欲が強くなるという女性の意見を紹介します。

生理前に性欲が強まる女性の意見

もうすぐ生理と思うと、今のうちに彼氏とえっちしておきたい。(20代女性)

生理前でイライラするから、セックスしてストレスを解消したい。(30代女性)

生理前になるとなぜかムラムラして、1人えっちしてしまう。(20代女性)

「もうすぐ月経期に入るから、今のうちにセックスをしておこう」と頭で考えて性欲が強まる人もいれば、「生理前になると、なぜかムラムラする」など、本能的に性欲が強まるという人もいるようです。

「生理前はPMSの症状でイライラして、性欲を感じない」という人もいるかもしれませんが、「生理前のイライラをセックスで解消したい」という人もいます。

人によって、性欲を感じるタイミングがさまざまであることが分かります。

生理前にセックスをする場合の注意点

CHECKの吹き出しイラスト

生理前の体はデリケートなので、セックスをする際には注意が必要です。

生理前に奥まで挿入するなどの激しいセックスをすると、卵巣出血のリスクが高まったり、経血が逆流して子宮内膜症を引き起こしたりすることがあります。

「生理前だからこそ思いっきりセックスを楽しみたい」という人もいるかもしれませんが、体のことを考えると、生理前の激しいセックスは避けたほうが安心でしょう。

また、PMSの症状がある人は、精神的に不安定になり、パートナーに当たってしまうこともあるかもしれません。

自分の体のことをきちんとパートナーに伝え、お互いに理解し合ったうえで、安全に気持ちよくセックスを楽しみましょう。

【まとめ】生理前の性欲アップ・ダウンは人それぞれ!

生理前に性欲が強まる人もいれば、弱まる人もいて、性欲を感じるタイミングは人それぞれです。

いつ性欲を感じるからといっておかしいことはなく、日常生活やパートナーシップに支障がなければ、特に気にする必要はありません。

大切なのは、自分の生理周期と性欲の関係をよく理解し、性欲と上手に付き合っていくことです。

本記事を参考に、性欲と上手く付き合う方法を探ってみてくださいね。

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この記事を書いた人

心も体も健康で、自分らしく生きてほしい。そのために多くの選択肢を与えたい。
そんな思いで、女性の生き方を見直すきっかけとなるような、有益な情報を発信しています。

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